こんにちは。
視覚言語デザインⅠの授業では、
夏期課題「田中一光のポスター作品模写」の講評と、
夏休みから後期にかけて実施している、「能楽ポスター ワークショップ」の中間講評が行われました。
このワークショップは、観世会にご協力をいただき、2011年から毎年行われています。
能楽は、日本人の誰もが知っている伝統芸能です。
長い時間を経て洗練され、現代においても変化を続ける最先端の芸能で、
田中一光を始めとする様々なデザイナーにも影響を与えてきました。
その一方で、若い世代にはあまり馴染みのない芸術でもあります。
視覚言語デザインⅠの授業では、能楽のポスターで数々の名作を生み出した田中一光の作品を模写し、
同時に、観世能楽堂に足を運び、実際に能楽を鑑賞してポスターを制作します。
これらの課題で、私達のアイデンティティの1つでもある日本の伝統と、それをグラフィックへと昇華する方法の一端を学びます。
講評では、「動きやリズムのダイナミックさが衝撃的だった」「舞台の簡素さに対する衣装の美しさに感動した」
あるいは、
「アヴァンギャルドな表現だと思った」「伝統と同時に、新しさを感じた」といった、
能楽の意外な印象や、新しさについての感想が目立ちました。
能楽ポスターはこれから徐々にブラッシュアップし、
こちらの観世会のホームページで公開予定です。
(現在は、2012年度までのポスター作品がご覧いただけます。)
観世会×多摩美術大学 能楽ポスター ワークショップ
http://kanze.net/index.php?id=232
どんなポスターができあがるでしょうか。
お楽しみに!