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[前期]
デザインの歴史への眼差しを持つことは,私たちが世界を認識するためのひとつの方法であり,その過去との対話を行ううえでの出発点となるのが,書かれたものを批評的に読むことの実践です.本講義では,具体例として,ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマン『グリッドシステム』を中心に様々なテクストを取り上げながら,デザイナーにとって,歴史への認識とデザインの方法論とが相互に絡み合うものであることを理解し,デザインのリサーチと実践,知ることと行うことの両者を切り分けない態度を持つことを目指します.